ブレンド素材
・番茶
　　オーガニック
　　産地：宮崎県五ヶ瀬町
 
番茶は、昔ながらのお茶のつくり方です。柔らかい新芽だけではなく、大きく成長した硬い葉や枝を使います。地域によって様々なアレンジ法があるのも番茶の魅力。「京番茶」は、茶葉を蒸したあとに炒るため、炒った時の煙で燻され独特のスモーキーな香りがします
富山県のバタバタ茶、沖縄のブクブク茶、島根のボテボテ茶など名前もユニーク。高知の碁石茶は、日本では珍しい黒茶で、カビの乳酸発酵を利用して作られます。
それぞれの地域の気候に合わせて発展させたお茶です。
大地を丸ごといただいているような味は、気持ちを落ち着ける効果があります。
春のふわふわしがちな気持ちを大地に根付かせてくれる、そんなイメージのお茶が番茶です。
どっしりと安定した味を持つため、個性がつよい素材と合わせるにはもってこい。
ブルーベリーの葉がもつ個性を、うまく整えてくれています。
 
 
・陳皮：ちんぴ
　　素材：無農薬みかんの皮
　　産地：宮崎県日南市
 
　みかんの皮は、体を温める力があります。みかんの皮を乾燥させた陳皮は、生薬として漢方薬に使われています。「陳」は古いという意味があり、陳皮は古ければ古いほど効能が高まるのです。
今回ブレンドに使った陳皮は、柑橘系のフレッシュな香りが生きているものを選んでいます。この爽やかな香りには、気持ちを和らげ、感情を整えてくれる力があります。
春の風は、桜の花びらを巻き上げるように、私たちの気持ちもぐるんぐるんにかき混ぜていきます。滞ったものを一気に流す作用がありますが、その後に正常な流れを取り戻すパワーがないと感情がアンバランスになることも。
陳皮の香りは、流れを正常に戻す力を持ちます。今春は例年以上に風の力が強いようですので、いつもより少し多めに陳皮を配合し、香りを前面に出しております。
 
 
・ブルーベリー葉
　オーガニック
　産地：宮崎県五ヶ瀬町
 
ブルーベリーは、葉にもポリフェノールを多く含みます。独特の酸味がアクセントになります。
酸味は、緊張をほぐす効果を持ちます。春は気温のアップダウンが激しいため、無意識に体に力が入りがち。体を緩めてリラックスさせる酸味がとくに役立つ季節です。
ポリフェノールなどのフィトケミカルは、体の栄養となるのではなく調整をしてくれるはたらきをもちます。体の中のネットワークを正常に戻し、本来の機能を回復させてくれるのです。
とくに免疫機能は連携プレーで行われる作業。チームプレーでしっかりと結果を出せるよう、整えてくれるフィトケミカルは今非常に注目をされています。
今年に入り、「ブルーベリーの葉茎にコロナ無毒化する効果がある」と宮崎大学が発表し話題となりました。植物の持つ力は、私たちの体にとてもいい効果をもたらしてくれます。どういう力をもち、私たちの体がどのように変わるのかを理解してからいただくようにすると、さらに効果が高まります。
プラシーボ効果は確かにある、と私は実感しています。
 
 
・イチョウ葉
　天然素材
　産地：宮崎県日南市
 
生きた化石と言われるイチョウは、今から１億5千年前のジュラ紀の植物で現代に残る唯一のものといいます。日本には中国から伝わったため、お寺や神社などに植えられました。戦後は学校にも植えられ、そこから株分けをしてもらい家庭などにも広まったといいます。
広島の原爆投下の翌年、草木も生えないといわれた土地でイチョウが芽吹き、その生命力の高さに皆が驚いたという話も有名です。
フィトケミカルを豊富に含むイチョウは、ヨーロッパでは医薬品として使われています。
豊富に含まれるフィトケミカルが、春のゆらぎを整える効果を狙ってブレンドしています。